建方と上棟
以前紹介した建方については、意味を理解していただけたと思います。今回は、建方と意味が非常に似ている「上棟」という言葉を簡単に説明していきます。
上棟を辞書で調べると、以下のように書かれています。
家を建てる時、骨組みを組み立て、最上部に棟木を上げること。またその時に行う儀式のこと。
つまり、骨組みを組み立てて棟木を上げることが上棟ということになります。また上棟と同じ意味の言葉として、「棟上げ」や「建前」という言葉もあるため、合わせて紹介しておきます。
建方とは、現場で構成材を組み立てる工程を指す建築用語です。具体的には、土台のキミたてから棟上げまでの工事を建方工事と呼んでいます。つまり、建方と上棟はほとんど同じ意味を持っている言葉だと言えます。
正確に解説すれば、建方は構成材を組み立てる行為そのものを指す言葉で、棟上げまでの工程に対しての工事の名前だと言えます。一方で、上棟は上棟式という言葉もあるように、建方と同じ工事の内容を差していますが、追加で建築礼儀としての意味が含まれていると考えられます。
このように若干のニュアンスに違いはありますが、建方と上棟は同じ意味を持つ言葉として認識しておいても問題はありません。